セザンヌ展

国立新美術館へ足を運んできた。

連休ともあり、めっちゃ混んでるだろうなーとは思っていたけど、予想より遥かにチケット売り場は大行列で、並んで待つ事が苦手(えぇ、関西人です)な為、六本木から向かう途中にあったセブンへ引き返してチケットをサクッと購入してふたたび向かった。
休日行かれる方は是非、コンビニで。



セザンヌの風景画は、フランスに行った事の無い私をなぜかノスタルジックで切ない気分に誘ってくれた。
そこにある絵画を見ているのに、作品を通り越して自分の記憶の中の何かに結びついて今まで忘れていたひとコマを引っ張りだしてくれる不思議な感覚。

1点1点の絵画がそういう役割を果たすツールみたい。
変な鑑賞の仕方かもしれないけど、次は何が思い起こされるの?って少しドキドキしては、ときめいたりしんみりしたり。少し忙しかった。変な鑑賞の仕方のせいなんだけど。

淡いたくさんの色が集まって、絵になって、自分に話しかけてくるような錯覚のオンパレードだったよ。

フランスに行きたい!というよりは、セザンヌの絵画の世界に住みたい!と思った。
風景画の中の人物として、ちっちゃくそこの坂道にぽつんと居座らせてほしいって。


静物画は、、、
実は私はこのジャンルはよく分からない。正直。
あ、りんご、オレンジ、壷ね、壷。とか。。。。。
ただ、「青い花瓶」は、好き!と思った。
何がどう好きなのか説明はできないけど。
もっといろんな事を経験して歳を積み重ねたら見え方が変わるのかな?


「春・夏・秋・冬」という作品では、春の女性が一番美しいと思えた事と、冬の画が妙にロマンチックだった事が印象的。春夏秋冬という季節が移ろう恩恵を感じて嬉しかった。

人物画、、、
えーっと、人に迫力がありました。ん??

人に迫力がありました!!

しいていえば、水浴画みたいに、自然と一緒に描かれている方が自分好みだった。


セザンヌの作品で一番印象に残ったのは、どの画にも共通するんだけど、
空の色が、何色と呼べばいいのか分からない「空の色」をしていた事。
どの空も完璧なまでの儚さが素敵に思えた。